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美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 西田 宗千佳 (著)

2008/07/01 13:42|読書TB:0CM:0
美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)
西田 宗千佳

講談社 2008-02-22
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「実現できるかどうか、証明してみろ!Do it!」という大賀社長の言葉でこの本は始まります。もうこの言葉で私の心をわしづかみにでした。で、内容の方ですが、ウィンテルとは異なるアーキテクチャを持ったコンピュータであるプレイステーションシリーズを久夛良木たちがどのように開発し、どのように販売していったのかを楽しめる良作ドキュメンタリーとなっています。

 この本の魅力は豊富な取材結果を元に、さまざまな証言者が載っていることがあげられます。それはSCEやソニー内部の人だけではなく、他社の人の言葉もたくさん載っています。

 たとえば、PS1発売前に、サードパーティへPSでソフト開発をしてもらえるように営業にいった丸山は、サードパーティの担当者に

「300万台売れてから来てもらえますか」

なんて言われてしまっています。

また、PS2発売前のある時期、PS2に乗る安価なDVDドライブに危機感を覚えた松下の営業が、任天堂に売り込みに言ったときの言葉に

「ソニーに独走されるわけにはいかないんです。価格は勉強しますから、採用を考えてはもらえないでしょうか」

というものが載っています。

このような当時の状況がにじみ出ている台詞を効果的に使うことによって、読者を飽きさせることはありません。

 そして、この本もうひとつの魅力は、久夛良木の未来を切り開くためのあくなきチャレンジ精神が生き生きと描かれていることです。「自分が良い」と思うことならば軋轢を生もうが初心を貫き通す、という久夛良木の生き様が格好よいです。久夛良木は、PS1開発当時からリアルタイム計算により新しい世界を構築できる「エンターテインメント・コンピュータ」を作りたいという思いにブレがないですよね。まさに、初心を貫いているわけです。ネットなどでのほら吹き的な印象とは異なり、誠実な技術者像すら浮かんできます。

 それだけに、この本の後半で語られるPSX以降のSCE社内でのゴタゴタが残念で仕方ありません。PS3開発も相当問題が山積みであったがことが本書からわかります。私が思うにPS3の開発が難航した理由に、PS3開発の大事な時期に久夛良木がソニー副社長を兼任していたことがあげられるのではないでしょうか?「ソニーの社員に足を引っ張られて久夛良木のエネルギーを消耗させていたのでは?」と思えるからです。久夛良木がPS3開発に全力投球できる環境があれば、あのPS3がいびつなアーキテクチャにならなかったのではないかと思うのですが・・・(PS3のアーキテクチャうんぬんは私の偏見かもしれませんが)

 上記にあげた以外にも、本書にはいろいろなエピソードが読みやすい文章でまとめられています。プレイステーション開発叙事詩といった趣があり、一気に読み進められると思います。

 ゲーム業界やデジタル業界に興味がある方にお勧めの一冊です。

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